中国産締め出しを決定、ダラット農産品市場

ベトナム・ダラット農産品市場は9月15日から、地元ダラット産の農産品のみを扱うと方針を公表し、中国産による産地偽装問題に真剣に取り組む姿勢を示した。

今後、ジャガイモ、ニンジンをはじめとする、ダラットの有名農産品は全て、消費者が一目でダラット産と解るよう、ラベルとトレーサビリティのスタンプを貼付する。

■ラムドン省、ジャガイモの偽装対策を開始

ダラットとその一帯には、中国からジャガイモを輸入し、下処理し、赤土をつけてホーチミン市の卸市場に納入する卸売業者が17組織ある。これらは、同省で中国産農産品を専門的に扱う業者でもある。

Lam Dong省商工業局によると、このなかには1日30トン輸入している業者もあり、Da Lat農産品市場で活動する6業者だけで、この3カ月間に中国産ジャガイモを600トン近く輸入・販売している。

Lam Dong省商工業局Vo Ngoc Hiep局長によると、ダラットの卸売業者が積極的に産地偽装しているわけではなく、ホーチミン市や他の地方の納入業者などからの指示により偽装が行なわれている。

ダラット一帯では年間200万トン程度の生産量があり、Lam Dong省農業農村開発局のHoang Si Bich副局長によると検査の結果、ダラット産の偽装と判明した農産物は0.1%程度で、主にジャガイモ、玉ねぎ、にんじん、大根、テーブルビートだった。

Lam Dong省人民委員会では農産品の偽装防止対策に着手、まずはジャガイモで試験的に実行し、10kg用段ボール箱6万5,000個とラベル90万枚、段ボールに貼付するスタンプ6万5,000枚、偽装対策の特殊スタンプ90万枚を製造し、ダラット産ジャガイモを取り扱う業者に提供する。

Lam Dong省栽培・植物保護支局Lai The Hung支局長によると、ジャガイモで試験的な取り組みがャ功すれば、具体的な規定を設け、ダラット産農産品全般の偽装防止に向け、対象を拡大する。

ダラットのNguyen Van Son副人民委員長によると、他の地方にある農産品卸市場とも協力し、ダラットでは販売商品の出所監視を強化し、納入先でも入荷市場をしっかり監視する。

9月からホーチミン市の農産品卸売市場では、各地方で下処理、パッケージ、ラベリングされた農産品しか入荷を許可しないという規定を導入する。

■摘発を強化

8月末、ダラット農産品市場を抜き打ち検査した際に、中国産ジャガイモにダラットの赤土をかけている一部業者を公安が摘発した。

7月25日にも当局は、密輸した中国産ニンジン4トンとニンニク200kgを摘発、8月10日に処分している。

押収された関連書類などを精査したところ、ニンジン価格はキロ3,000ドン、ニンニクは5,000ドンで、Lam Dong省や国内の他の地方で生産された農産物価格を大きく下回る価格で、これらは中国から輸入されていた。

ダラットでは2013年6月に最も大きな農産品の処分が行われており、この時には中国産ジャガイモ26トンを処分している。基準値を16.5倍上回る残留農薬が検出されたためだ。

■市場の機能を「ダラット産専用」に

Son氏によると9月15日から、ダラット農産品市場ではダラット産の農産品しか取り扱わず、中国或いは他の地方産品を締め出す。

2015年にも同様の対策を取ろうとしたが、その時点は中国産を締め出す法的条件が揃わず、中止せざるを得なかった。

「最近ダラット農産品市場は、ダラット農産品の専門市場として機能を確立したため、中国産の入荷を禁止することができます。場内に赤土を持ち込むことも禁じています」とSon氏は話す。

今後、場内の入荷場に4台の監視カメラを設置して監視し、外部でも様々な部門が定期的、抜き打ちで検査を行っていく。

(Tuoi Tre 9月8日,P.6)