ハノイのマンション市場、過剰供給で価格が下落

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Savills Vietnam社の『2018年第4四半期不動産市場報告』によると、2018年第4四半期までにハノイでは8つの集合住宅プロジェクトが新たに販売され、2019年には28プロジェクトが販売される予定だという。

■マンションの供給、過去最多

これにより、2018年第4四半期に市場に提供されたマンション数は、前年同期比120%増の1万5,100戸となり、これまでにない供給数を示している。

2018年に取引されたマンション数は3万1,000戸。このうち主流を占めるのはBクラスで前年同期比45%増となった。市場での平均価格は1平方メートルあたり1,370ドルで、同年前期比3%、2017年度比10%上昇した。

同社によると2019年のハノイのマンション市場予測では、引き続き36プロジェクトから4万1,300戸が販売される予定で、主流はBクラスマンションだという。

2019年は、過剰供給による買い手市場のため、マンション開発事業者にとっては、激しい競争が繰り広げられる年となるだろう。

今後は、信頼性の高いデベロッパーによる質の高いプロジェクトが人々の心を掴み市場シェアを獲得し、供給されるマンションが厳しく選別されることになる。

分析によると今後、デベロッパーは不動産開発の多様化を意識する必要があるという。2018年末から市場には、デュプレックス(2階建て)タイプのマンションや、高層にあるヴィラのような様々なタイプが登場している。

Aクラスマンションが急増したため、多くのデベロッパーは、余剰マンションを賃貸やサービスアパートに変更した。

また、一部の業者は年間10%以上の利益を約束する不動産の転貸を始めている。

■キャンペーンで30%値下げする物件も

ベトナム不動産仲介協会は2018年12月、多くのプロジェクトを紹介する『不動産ウィーク』を開催した。このイベントでは、販売価格が5~30%まで大幅に値下げされ、85億2,000万ドン(約4,260万円)から59億6,000万ドン(約2,980万円)へ、あるいは48億8,000万ドン(約2,440万円)から34億ドン(約1,700万円)に値下げされた物件もあった。

不動産市場では、高級物件、特に1平方メートルあたり2,500万ドン(約12万5,000円)以上の物件で値下げが一般化している。こうした状況はハノイのマンション市場で、進行中のプロジェクトから引き渡し後まで全ての過程で、流動性が非常に低いことを物語っている。

デベロッパーが価格を下げると、個人投資家は販売が困難になることから、ハノイのマンション市場は今後も低迷が予想される。

(Phap Luat 1月17日,P.10)