ベトナム:ホーチミンにおけるマンションの供給不足、購入希望者に厳しい状況

ホーチミンマンション

2019年のホーチミン市における新築マンションの供給数は、減少気味と予想されている。供給不足は、マンションの取引価格に影響を与えるだろう。

昨年2018年、マンションの供給数が減少した。ホーチミン市不動産協会は、2018年の不動産市場現状報告の中で、市場では開発用の土地が不足し、中流層向けと低所得者層向けのマンションの供給が不足したため、1戸あたり10億ドン(約500万円)以下の手頃な価格のマンションは市場に出なくなった。

■ホーチミン:マンション開発プロジェクト、新規案件の減少が続く

ホーチミン市不動産協会によると、プロジェクト数は18件減り、減少率は13%となった。市場に売りに出されたマンションのユニット数は1万6,675戸で、減少率は34.1%と前年と比較し大きく減った。

このうち、高級マンションの減少率は22.6%、中級マンションが34.2%、低所得者層向けは減少率が最も大きく44.1%となった。需要と供給の差がより大きくなり、マンションのグレードごとに不均衡が目立つ状況となっている。

実際のホーチミン市の人口は推定1,300万人で、このうち300万人は近年の転入者で、市の人口は増加を続けている。

世帯数は約200万世帯で、このうち50万世帯近くは持ち家がなく、家を持っていても1人当たりの面積が平均10m2以下で、狭い家に大人数で暮らす家族も多い。

そのためホーチミン市の住宅ニーズは非常に高いと推測されている。しかし、現在の供給状況では、一般市民への住宅供給はますます難しくなるだろう。

近年の開発ブームの後、土地価格は以前と比べ大幅に上昇し、新規マンションプロジェクトで、1平方メートルあたり1,600万ドン(約8万円)以下という価格で販売される物件は、最近では非常に少なくなっている。

■需要はあるが、開発用地の取得が厳しい

旧正月前後に取引されたマンションの価格は、かなり値上がりしている。

ホーチミン市に隣接する地域の手頃な価格のマンションですら、旧正月前に1平方メートルあたり2,000万ドン(約10万円)だったものが、2,200万ドン(約11万円)に値上がりした。マンションの供給数が不十分なため、市場での取引価格が上昇しているのだ。

特に市の中心部に近い土地が少なくなったという状況は、多くの人々が購入したい手頃な価格のマンションが、ますます中心部から遠く離れていくことを意味している。

Sao Viet不動産サービス社のPham Thi Phuong Thao社長は、「最近はプロジェクトの動きがなく、全般的に状況はより厳しくなっています。供給が少なくなれば、デベロッパーから不動産販売業者まで、各社も同様に厳しい状態に置かれることになります。もし新たな動きがあるとすれば、今年の第3四半期以降になるでしょう」と話す。

(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 3月5日,P.14)