ベトナム・ホーチミン市内のマンション、供給不足から価格が高騰

ベトナム・ホーチミン・マンション

2019年上半期に、ホーチミン市内の各区で売りに出されたマンションは3か所だけだった。供給量が少ないことから、価格の上昇は激しく、住宅を求めている人々は近々販売を開始するマンション計画を待たなければならない状況に陥っている。

■ホーチミンにおけるマンション・アパートの不足

2019年前半に売りに出されたマンションプロジェクトは1区に2件、6区に1件のみで、販売戸数は1,300戸だったが、いずれも高級マンションに属するグレードだったため、販売価格は非常に高額なものだった。

2019年2月と3月、ホーチミン市1区Ton Duc Thang通りに位置するCentennialと、

Nguyen Dinh Chieu通りに位置するThe Marq、合計900戸の販売を開始した。

これらのマンションの価格は1m2あたり1億6,000万~2億8,000万ドン(80万~140万円)でホーチミン市の史上最高額を更新した。これらが完売すると、ホーチミン市の不動産業界は、また供給不足に陥ってしまった。

2019年6月初旬、新しい物件の販売が開始されたが、これはDHA Corp社のD-Hommeマンションで、400戸ほどしかない中規模の案件だった。

これら3件のプロジェクトが完売した後、ホーチミン市内ではマンション建設を制限する規定によって、不動産市場はさらに供給不足に陥る可能性が高まった。

ホーチミン市人民委員会によると、1、3、4、5、6、10、11、Binh Thanh、Go Vap、Phu Nhuan、Tan Binhの各区では、現在は建設途中のマンションは完成に向けて建設が進んでいるが、その後は、技術インフラ、社会インフラが整っていない地域における新しいマンション建設は制限されている。

2、7、9、12、Binh Tan、Thu Ducの各区でも、マンションの建設が進んでいるが、その後は、メトロ1号線沿いなどの幹線道路沿いや、技術インフラ開発計画に指定されている地域で高層マンションの開発計画を優先的に進めることができる他、低所得者向け住宅の開発も優先的に進めることになっている。

Sea HoldingsのTran Hien Phuong社長は「この先半年から1年、市場はホーチミン市内の既存のマンションの販売に集中するでしょう。そして、それらが完売すると、マンションそのものの供給源がなくなることから、市内のマンション価格は爆発的に上昇する可能性があります」と話す。

■ホーチミン市内中心部を諦め、郊外の物件に流れる

現在、販売間近のマンションは、居住、投資目的、双方の需要がある。しかし、市場に出る戸数が少なく、その価格も当初の予定に比べて15~20%値上がりしている。

Tan Phu区では、販売間近なマンション計画が10か所あり、販売価格は1戸あたり20億ドン(1,000万円)からになると言われている。

TTC Landが開発するCarillon 7は現在、総戸数625戸のうちの最後の80戸を1m2あたり3,000万ドン(15万円)で販売しており、65.97m2の部屋の価格は約20億ドン(1,000万円)になる。

また、Hung Thinh社のMelody Residenceは68m2の部屋が24億ドン(1,200万円)で売りに出されている。Au Co Towerマンションは、1m2あたりの価格が3,200万ドン(16万円)で販売されており、65m2の部屋は約21億ドン(1,050万円)になる計算だ。

同地区に位置するNovalandのRichstarは63m2の部屋で、1m2あたりの価格が4,000万ドンで販売されている。Dia oc 11社が手がけるRess Green Towerは60m2の部屋が23億ドン(1,150万円)で販売されており、1m2あたりの価格は3,800万ドン(19万円)ほどになる。

11区や6区などの地域では、Ress 11(11区)は1m2あたり4,300万ドン(21万5,000円)で、73m2の部屋が31億ドン(1,550万円)になる。Him Lam Cho Lon(6区)では、82m2の部屋が29億ドン(1,450万円)で販売されている。

こうした中、ホーチミン市東部の不動産市場で、Do Xuan Hop通り、Vo Chi Cong通り、Nguyen Duy Trinh通り沿いに位置する完成間近のマンションは、市場価格よりも平均して7~10%高く、その中でも立地が良い物件については、昨年の価格よりも15~20%上昇している。

ホーチミン市西部に比べ、東部へのインフラ投資は比較的進んでいるが、ここは「新しい開発地」として発展中で、ショッピングセンター、病院、娯楽施設などが同市西部に比べて少ないため、 マンションの売れ行きはGo Vap区、Tan Phu区、Tan Binh区、Phu Nhuan区に比べてゆっくりとしている印象だ。

十分な利便性があり、即日入居できるマンションは若い夫婦・家族に人気で、特に60~80m2の広さの部屋はマンションのランクを問わず人気がある。

幹線道路沿いに位置し、一定の利便性を満たしているマンションは、多くの入居希望者や投資家たちから人気を集めており、購入者の大半は若い夫婦や家族が占めているという。

(Doanh nhan Sai Gon 6月12~18日,P.14)