ベトナム:ホーチミン市の超高級マンション、外国人向け10,000USD/m2

ベトナム・ホーチミンマンション

ホーチミン市中心部で販売されている高級不動産プロジェクトを、海外で積極的に販売しようとする動きが広がりつつある。

■ターゲットはベトナム国外に住む外国人

ホーチミン市では最近、高級不動産プロジェクトが次々と発表されている。

▽『One Alpha Riverside』(1区)は広さ3,558m2、延床面積は5万5,140m2で46階建てのプロジェクトだ。1~4ベッドルームのあるマンション410戸を提供する。

▽『The Centennial Bason』(1区Ton Duc Thang通り)は、総敷地面積3万2,590m2、延床面積51万6,130m2、商業用エリア面積7,442m2で、Aクラスオフィス1棟と住居用の45~55階建てマンション5棟、および2,000戸以上となる低層階マンションで構成されている。

▽『The Grand Manhattan』(1区)は、面積3万5,150m2の地上39階・地下4階建てのマンション3棟が、約1.4haの敷地に建設されている。このプロジェクトでは、マンション・ショップハウス・ホテルタイプが含まれており、予定では、マンションタイプが967戸、ホテルタイプは244部屋となる。

▽『Alpha City』(1区)は49階建て2棟を含む総面積は8,320m2。Alpha Hillマンションは1,067戸。

上記の販売価格は1平方メートルあたり6,000~1万ドルと、最近では最も高いプロジェクトとなっている。しかし、価格設定が高過ぎることから、これらの物件を購入するベトナム国内の顧客は少ない。

そのため、不動産販売会社は、国内客のみならず、海外の不動産仲介会社と協業を展開している。1区のとあるプロジェクトを手がける大手デベロッパーは、海外不動産仲介会社とのやり取りのため、最近、外国取引管理部を設置したという。

シンガポールのTVC Communication社は、Khang Dien、Novaland、Vinグループ、Him Lam Landなどと協力して販売を行っていることが知られている。

アナリストによると、ベトナムで外国人による不動産購入がますます増加する傾向にある中、これは高級マンションを販売するうえで、スマートな方法だと分析する。

これらの顧客層に販売するため、座って顧客が来るのを待つのではなく、海外の顧客を紹介してもらうために、外国不動産仲介会社と協業することで可能性が広がる。

海外仲介企業の利点は、彼らが海外で住宅を購入したい外国人顧客を持っていることで、彼らの国の投資家にアクセスすることが可能となる。

一方で、高級マンションをすでに所有している投資家は、ベトナムの住宅デマンドを把握している。中国・韓国はベトナムのマンション購入、日本はホテルへの投資、シンガポールはリゾート物件を好む傾向がある。

シンガポールで高級マンションを販売する不動産取引会社のCuong社長は、「第1販売代理店(F1)、もしくは戦略的な契約を得るために海外の不動産仲介会社を探しています」と話す。しかし、こうした提携では、投資家は国内取引よりも多額の手数料を支払わなければならないという。

■外国人のマンション購入、ベトナムでは始まったばかり

Phu Dong不動産グループのNgo Quang Phuc社長によると、年々外国人によるベトナムでの不動産購入が増えているという。この動きはここ5年ほどの傾向で、始まったばかりだという。

Phuc社長は、「以前、私はよく日本に行っていました。日本の企業と何度も話し合いの場を持ったことで、現在の日本人の熟年層が、ベトナムの中でも特にホーチミン市で不動産を購入する傾向があることを知りました」と話す。

ホーチミン市では現在、多くの外国人がアパートを購入している。例えば『New City』(2区)の3,000戸のうち、30%近くは韓国人が購入したという。

Asian Holding不動産のNguyen Van Hau社長は、ホーチミン市で不動産を購入する顧客の一部は、老後の療養ためだと話す。市内の住宅価格はまだ安く、低コストで彼らの老後のマンション生活のニーズを満たすことができる。

現在、市内に住宅を購入した外国人の正確な統計データは無いが、ホーチミン市不動産協会のLe Hoang Chau会長によると、2016年の時点で1,000人程度の外国人が市内に住居を購入していた。この数字はここ2?3年で確実に増加しているだろうと話す。

(Dau Tu 3月15日,P.10)