京セラ、中国からベトナムに生産拠点を移転

京セラヴェトナム

日経新聞によると、京セラは8月3日、アメリカの関税を回避するため、多機能プリンター及びコピー機の生産工場を、中国からベトナムに移転すると発表した。

京セラの谷本秀夫社長は記者団に対し、「我々は各生産施設を中国からベトナムに移転します」と述べた。

現在“オールインワン”の複合機は中国で生産され、主にアメリカに輸出されているが、通常ベトナムで生産されたプリンターは、ヨーロッパ向けに輸出されている。

京セラは、数か月の社内調整を経て、米トランプ大統領が中国製品への制裁関税「第4弾」の実施を公表した直後に発表された。

複合機は新たに課税される3,000億ドル相当の中国製品リストに含まれており、9月1日から10%の課税対象となる。

生産拠点の移転は、原料の購入やその他の活動を調整するため、時間が必要となるため、今年度中(2020年3月末まで)に実施される予定。工場の移転コストは、最大数十億円になるとみられる。

同社の前年度の複合機関連事業の売上は、約3,750億円で、このうちアメリカ市場向けが約2割を占めている。

谷本社長は、米中貿易摩擦による事業への影響について質問されると、中国経済への深い懸念を示し、「中国経済の減速の影響は、追加関税の影響よりも大きなものです。制裁関税の第4弾が発動すれば、中国経済に影響するでしょう」と中国の深刻な状況を指摘した。

(Tien Phong 8月5日,P.13)