ベトナム:ハノイとホーチミン市の不動産市場、異なる動き

ベトナム:ハノイとホーチミン市の不動産市場

2019年第1四半期のベトナム建設業総会が4月9日に開催され、ベトナム建設省は第1四半期のマンション市場がハノイとホーチミン2大都市で異なる動きを見せたと述べた。

ホーチミン市では価格上昇が続いている一方、ハノイ市では下落傾向にある。しかし、市場全体ではそれほど大きな変動はみられなかった。

具体的には、ホーチミン市における第1四半期のマンション価格は、2018年第4四半期と比べ3.84%上昇した。このうち高級マンションは3.7%、中級マンションは3.76%、庶民向けマンションは4.12%、一戸建ては5.25%と全ての部門で価格の上昇があった。

一方、ハノイのマンション価格は、2018年第4四半期比で僅かに下落(0.03%)した。このうち高級マンションと中級マンションはそれぞれ1.01%、0.17%価格が下落し、庶民向けマンションと一戸建てはそれぞれ1.73%、3.01%上昇した。

■ベトナム不動産情報の透明化を実現

不動産市場住宅管理局のNguyen Trong Ninh局長は、こうした状況が起きた理由として、商業住宅部門は、市場の規則に沿って展開されており、需要が多く供給が少なければ価格が上昇し、逆であれば下落すると話す。ハノイでは全般的にマンション価格は値下がる傾向にあるが、グレードごとにその傾向は異なっている。

以前、高級マンションは管理されず急成長したため、現在は供給過多の状態で、それが価格の下落を引き起こしている。一方で価格・面積共に手頃なマンションは価格が上昇する傾向にある。

建設省のLe Quang Hung次官は、多くの地域で土地が高くなっている状況と建設省の責任について、市場の調節につなげるため、同省が各地方に対し、土地市場やプロジェクトの管理を強化し、透明性のある情報公開を実施するよう促したと述べた。

この情報には、購入側が理解しやすく、デマや噂などの情報で売買をしないよう、プロジェクトおよび地方の地域毎の▽計画情報、▽土地使用目的、▽合法性などが含まれている。

Hung氏は、「不動産市場は多くの部局によって管理されています。そのため、効果的に土地の利用を管理し、また土地市場でのマイナスな動きが起きないようにすることは、ベトナム政府、地方自治体、部局幹部全体の責任なのです。そのため全ての地方・部局は関心を持って取り組む必要があります」と述べた。

さらに、これまで建設省が、『不動産市場の安定した発展を促進するための、状況評価・傾向予測・市場解決策の提案および、管理政策・規定』や、『社会保障を確立し、住宅および不動産市場分野における経済的安全の構築』についての提案を実現させることに注力し、政府の指導の下、コンドテル・オフィステル・リゾートヴィラの開発および管理に関連する規定・政策・規定文書を研究し提案してきたと述べた。

■法制度の確立に注力

これまでに同省は、建設法の実施状況報告書および、政策の影響を評価する報告書を完成させ、政府に対し、文書で建設法の一部条項の改正案策定を提案し、法務省に対しても、『2019年法令構築・発令プログラム』への追加を要請するよう文書を送付して、ベトナム政府事務所により承認された。

今後、建設省は建設法の一部条項の改正案のため、調査と策定に焦点を当てていく。この改正案は、2019年7月に政府に提出する予定だ。

同時に同省は、建設投資プロジェクトの承認と査定手続きの簡素化を促進し、建物の設計図・総コストの見積もりを承認し、分権化の促進と検査を実施し、建設活動に参加する組織や個人のプロジェクト能力条件の査定や管理、および建設許可書発行における問題や障害を早急に解決していく。

(Tho Bao Kinh Te Viet Nam 4月10日,P.4)