ベトナムマンション購入、購入者が負担する各種費用

ベトナムマンションの各種費用

ベトナムで住宅を購入する人、中でもマンションやアパートを購入する人は、土地税の他に、仲介手数料、譲渡税、銀行金利など様々な費用を負担しなければならない。

■ベトナムにおけるマンション購入者が負担する多くの費用

現在、新しい不動産プロジェクトの開発準備を行っている不動産会社のTuan社長は、新たにプロジェクトを実施するために、法的手続きの他、広告やマーケティングも計画しなければならず、それら全てのコストは物件の販売価格に上乗せされていると話す。

Tuan社長は、「それ以外にも、デベロッパーは物件の販売をするために、仲介料2~4%で不動産販売会社と契約をします。これらの金額を細かく具体的に計算して、物件の販売価格に加えています。そのため近くにある物件でも販売価格が異なるのは当然のことです。こうした費用を実質負担しているのは購入者であり、企業が出すわけではありません」と話す。

金融のアナリストによると、こうした費用のそれぞれは大した額ではないが、全てを合わせるとかなりの金額になる。例えば、20億ドン(約1,000万円)のマンションに対してA企業は不動産仲介会社に4%の斡旋料を支払い、購入者は8,000万ドン(約40万円)を失い、土地税を除いても購入者が支払う費用の合計は2億ドン(約100万円)にも達する。

経済専門家のBui Quang Tin氏は、住宅を購入する際、顧客は10種類近くの税金や費用を支払う必要があり、このうち、譲渡税が2%、土地や家に対する登録料が0.5%。この他、公証手数料、地籍手数料、鑑定料、土地使用税、非農業税などもあるという。

さらに、銀行から融資を受けて住宅を購入する場合は、銀行の金利も支払わなければならない。

■見えないコストに押し上げられる住宅価格

 あまりにも多くの各種手数料や経費は、本当に住宅を必要とする買い手の手の届かない所に、住宅価格を押し上げている。

実際に需要があるのは10億ドン(約500万円)以下の物件だが、あまりに多くの手数料により、本当に住宅を欲している人々が、経済能力に見合った物件を見つけることが難しくなっている。

さらに、分析によると、こうした手数料から恩恵を受ける人は、プロジェクトの投資主だけではない。現在、住宅購入者の多くが、主に銀行融資に頼っているため、銀行もこの恩恵を受けている。

■ホーチミンでは銀行の変動金利ローンに振り回される

銀行の高い金利は、本当に住宅が必要な人にとって大きな問題となっている。

ホーチミン市内の銀行は、2019年初から現在まで、住宅の購入・建設・修理のために融資金利を高く引上げ、中・長期融資の場合、金利が年に12~12.5%になるケースもある。

各銀行は、住宅の購入・建設・修理のための融資金利を、数か月前よりも年2~2.5%程度引き上げた。

ホーチミン市9区に住むHangさんは、2018年に10億ドン(約500万円)の住宅を購入し、銀行から年金利9.5%の20年ローンで6億ドン(約300万円)近くを借り入れた。最初の2年間、彼女は毎月のローンと金利約600万ドン(約3万円)を支払った。しかし、残りのローンが4億5,000万ドン(約225万円)しかないにも関わらず、今年に入ってからは、金利が2か月連続で毎月700万ドン(約3万5,000円)に上がった。原因は今年1月から銀行が貸し出し金利を11.3%に引き上げたためだ。

同じく9区のSafiraマンションエリアで住宅購入を検討しているHanhさんは、通常、住宅を購入する人はこうした経費を気にせず、1平方メートルあたりの価格にしか関心を持たないと話す。

さらに、自分がその物件を購入する際、各費用をどのくらい支払う必要があるかを知るために、そのプロジェクトがどれだけの不動産仲介会社を介し、デベロッパーが仲介会社にどれだけの手数料を支払っているかにも注意を払っていないという。

(Dau Tu 3月20日,P.11)