外国人向けベトナム・ホーチミン賃貸住宅の多様化

ベトナムホーチミン賃貸住宅

ホーチミン市に住む外国人は増えており、それに伴い賃貸住宅の需要が高まり、サービスも発展してきている。

最近は、あちこち時間をかけて見に行かなくても、ウェブページやSNSから、自分の好みに合った部屋を簡単に絞り込むことができる。

■高級物件に暮らす外国人

ホーチミン市2区に住むアメリカ人のLaura Danesさんは、自分の好みにあった一軒屋を借りるためなら、高い賃料でも気にしないと話す。

Lauraさんは2区Thao Dien地区にある、オアシスのようなデザインのヴィラを一軒借りようと考えている。

「このエリアにあるヴィラは、最低限の家具だけが備え付けられていて、あとは借りる人が好きにレイアウトできるようになっています。ベトナムに永住するというわけではありませんが、ここでインテリアを買って、お気に入りの家を作るつもりです」と、Lauraさんは話した。

このエリアには、様々な国のレストラン、ブティックホテル、スーパーや映画館があり、外国人が暮らすのに便利なエリアとして知られている。また、インターナショナルスクールも近くにあるため、彼女のように子供を連れてベトナムに暮らす家族には都合が良い。

Thao Dien地区にあるヴィラの広さは、大体200m2以上で、5部屋以上の寝室を備えている。庭付きの家のため、家賃は1か月5,000ドルからと、かなり高い賃貸価格だ。

Thao Dienエリアに限らず、市内中心部で勤務先に近い他の区や、工業地帯の近くにある物件を選ぶ在住外国人も多い。これら物件の大家は、ただ物件に家具を入れているのではなく、外国人の好みに合うようにして、貸し出すことを前提に物件を保有している。

快適な住居を求める外国人たちは、物件の状態や近隣の環境、通勤の利便性を重視する。

しかし、実際に契約するとなると、家賃は重要な要素となる。家賃は物件の場所や築年数で変わってくる。

1区と3区の中心部のマンションの家賃は1,500ドルから4,500ドル。1,500ドルで借りられるのは1LDKの物件だ。4,500ドルの予算だと、駐車場と警備付きで、寝室が3~5部屋ある物件を借りることができる。

2区のThao Dien地区やAn Phu地区のヴィラや一軒屋の家賃は4,000ドル~7,000ドル、マンションだと家賃は1,200ドル位からだ。

もちろん、他に安い物件は多数あるが、これらの外国人層は商用で赴任しているエグゼクティブであることから、本人や家族が居住空間に求める要望は高く、彼らのデマンドを満たす「心地よい住空間」は、これくらいの価格レンジになってしまうだろう。

■工業団地に近いマンションも人気

工業地帯に近いマンションも外国人の選択枠となっている。通常、家具付きの物件に、自分の荷物を持ち込んで住むのが一般的だ。

家賃は中心部から離れているため、1か月1,000万ドン(5万円)からと手頃だ。これらの需要を見越し、Phu Dong Premier(Binh Duong)やHim Lam Phu Dong(Thu Duc区)のような、工業団地近くの一軒屋やマンションを購入するベトナム人も多い。

工業団地に近い郊外物件を借りる外国人は、工業団地で勤務する日本や韓国の駐在員、マレーシアやインドから来ている専門家などだ。

■外国人向け貸し部屋

外国人の中には、物件を借りた後、その中の一部屋を別の人に又貸しする人もいる。これらの部屋を借りるのは主に単身者で、英語の教師をしていたり、まだ安定した仕事についていないが、プールやジム付きの快適な物件に住みたいという外国人がほとんどだ。

このような貸し方は、主に7区のPhu My HungエリアやNguyen Thi Thap通り、4区やBinh Thanh区に数多くある。

家賃は1部屋300ドル位からで、電気代・水道代込(エアコンは別)で、Wifiも使え、台所と客間が共有という物件がほとんどだ。

(Sai Gon Tiep Thi 8月1日,P.11)