ベトナムの小規模なレンタル工場、系中小企業から高いニーズ

ベトナムのレンタル工場

既に建設した工場を貸し出すレンタル工場サービスは、コスト的にはかなり高めだが、ベトナムに進出する際の初期費用を抑えられることから、日本や韓国の中小企業の間で人気となっている。

■ベトナムの中小企業向けミニレンタル工場

ホーチミン市や各省にある殆どの工業団地や輸出加工区は、常に大規模リース(最低3,000m2以上)を優先しているが、Kizuna JV株式会社のDoan Hong Dung社長は、中小企業を誘致するため小面積のレンタル工場を建設した。

Dung社長は、「私たちは、お客様のニーズに合わせて工場面積を拡大できるよう、取り外し可能な壁で建設するため最新技術を導入しています。以前のように構造を変更するために壁を壊したり、別の附属の建物に移ったりする必要はありません」と話す。

この方法で、Long An省にあるKizuna 3のレンタル工場エリアでは、面積の非常に小さい僅か80~100m2のレンタル工場を事業規模に応じて借りることが出来る。

Dung社長によると、Kizuna社は当初から日本の中小企業の顧客に焦点を合わせて開設されたため、環境や不随サービスには慎重を期して投資してきたという。

現在は3つのエリア全てにおいて、日本企業の割合は45%を占め、韓国は35%、残りは英語圏の国々とベトナム企業が占めているが、サービスやインフラは当初と同じ品質を保っているという。

このレンタル工場では、▽裾野産業、▽電子部品・精密機械・ハイテク技術、▽ファッション・化粧品・ヘルスケア・美容、▽包装・ラベル業界などを含む、グリーン、クリーン生産企業に対象を絞り誘致活動を行なっている。

■コストは高いが高品質

同社は、各工業団地の建設や管理で数十年の経験の経験があり、同時に工業団地で土地を借りて生産を行う企業でもあるため、Dung社長は企業が何を必要とし何を望み、その最善策まで明確に把握している。

Dung社長は、「まず第1に、中小企業は生産を安定させるために、工業団地や工業地域の中に適切な場所を必要としています。次に、海外の中小企業がベトナムに投資する際は、言語・法律・情報などで大きな壁にぶつかります」と話す。

現在、Kizuna社の平均レンタル価格は1平方メートルあたり4.4ドルで、他の工業団地の1平方メートルあたり1ドルよりも高い。

同社長は、「コストは品質に見合ったものです。同社は現在1万平方メートルの拡大に投資しており、近い将来、商品およびお客様の支払い形態を多様化するため、高層式の工場と分割払いの工場を建設し、運営していく予定です」と話す。

日本や韓国の進出企業は、Kizunaにおける「ビジネスエコシステム」を高く評価している。ここでは言語サポートの他、法律、行政、人事、経理、環境、メンテナンス、情報提供、採用、労働紛争の解決、初期段階で必要とされる法的サービスなどが無料で利用できる。

同社は最近、Kizuna 2に3メガワットの太陽光発電設備を設置するため600億ドン(約3億円)以上を投資した。1つには、自然のエネルギー源を利用して国の電力網への負担を軽減するためで、もう1つの理由は顧客が「グリーンエネルギー」という証明書を持ち、国際市場競争で優位性を高めるためだ。

Kizuna社は2012年に正式に運営を始め、現在Long An省、Can Giuoc県Tam Kim村に3つのレンタル工場を所有している。総面積は10万m2で、賃貸率は80%以上に達している。

(Nguoi Lao Dong 5月28日,P.10)