ベトナム企業の半数が市場の成長性を懸念

ベトナムニュース

Vietnam ReportとVietNamNet新聞社は、2018年のベトナム企業トップ500(VNR500)を発表した。Vietnam Reportの調査結果によると、調査した企業の50%が「2019年初頭の業績が安定する」、37%は「コストが上昇する」、18.5%は「利益が減少する」と推定した。つまり、企業の過半数が来年の事業活動の成長性について懸念を示している。

半数の企業が2018年は「安定」

2018年のVNR 500は、全体的に民間企業が増加した。2014~2017年におけるベトナムの大手企業の上位500社の年平均成長率(CAGR)は、21.8%に達した。

上位5分野は、▽金融(15.1%)、▽食品・飲料・タバコ(14.3%)、▽建設・建材・不動産(13.9%)、▽鉄鋼(11.7%)、▽テレコミュニケーション・情報学・情報通信(9.2%)となった。この分野は、2018年の民間企業上位500社の収益の64.2%、税引後利益の75.5%を占めた。

しかし、これらの企業の大半は、複数の課題に直面している。

具体的には、調査した企業の63.3%が、米中貿易戦争と予想できない地政学的リスクにより、深刻な影響を受けていると回答した。また、高度人材の不足、複雑な行政手続、脆弱な市場支援政策などの国内問題にも懸念を示した。

2018年の事業活動全体の状況については、「安定していた」が48.3%、「良くなった」が41.4%、「悪くなった」が10.3%となった。

企業の問題解決に関する政府の努力について、企業団体は、「国際経済統合の強化政策」(79.3%)、「腐敗防止の強化・公務員の評価政策」(50%)、「行政手続の改革政策」(48.3%)など、3つ政策は効果的だったと評価した。

持続可能な貿易指数ランキングでベトナムは9位

2018年の持続可能な貿易指数ランキング(アジアとアフリカの19か国)で、ベトナムは市場開放を高く評価され、9位となった。特に、国会がCPTPP協定を承認したことにより、企業から高い評価を得ている。

貿易自由化とCPTPPによる経済統合のプロセス、そして技術革新によって、ベトナムは魅力的な投資先とされている。つまり、ベトナム企業は、今後時代のニーズに対応するために十分な準備が必要になるということだ。

しかし、ほとんどの企業は、財務、販売、生産、研究開発など主要分野でしかデジタル技術を適用していない。これらの分野にデジタル技術を適用する企業は約71.2%。

一方、サービスおよび流通分野での平均適用率は約35%で、今後1~2年以内に投資を行う見込みがある。

企業にとっての最重要課題は、デジタル時代に対応できる高度人材の確保だ。「最大かつ最も緊急の課題」であると約70%の企業が回答した。

デジタル時代における労働者スキルについて各企業は、「自動化技術使用能力が弱い」(35.7%)、「データ分析能力が弱い」(21.7%)、「システム適用能力が弱い」(17.9%)と評価した。

第四次産業革命の先進技術への投資について、将来的に投資を拡大し、集中投資する3つのテクノロジーは、▽モバイルテクノロジー(27.6%)、▽スマートセンサー(20.7%)、▽クラウドコンピューティング(17.2%)となっている。

しかし、先進技術に投資する大手企業の割合はまだ低い。調査した企業の約40%が、「まだインダストリー4.0に投資していない」と回答した。今後3年間で、企業の多くが、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、IoTなどへの投資を計画している。

(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 12月12日,P.12)